止まぬ独り言

ずっと茶の間の塚田担

ダ・ヴィンチNo.264(2016年4月号)

ダ・ヴィンチ」は、ちょっと読書にハマってきた人が自分好みの作品や作家さんを発掘したいとか、もしくは、普段からどっぷり読書に浸かっている人がたまの軽い息抜きに読むとか、どっちの種類の人でも読める万能雑誌ですが、自分も学生の頃にたまに読んでいたので、A.B.C-Zの特集があったのもありますが、半分は懐かしさで購入しました。メンバーの個人インタビューと座談会のページがこれだけじゃ物足りない!あと、とっつーには感謝しかないですね!これぞ漢の仕事!

というわけで、遅くなりましたが自分の感想を書いておきます。

 

まずはごっち。5人になってからは自分だけの悩みや不安で「やめる」「やめない」って考えにはならなくなった、というごっちの発言にグッときました。センター不在のA.B.Cで、ごっちはごっちなりの苦しみを抱えたままのところに現れたはっしー。詳しい記述はありませんが、はっしーが来たことによって、逆にごっちは自分の苦しみに縛られることがなくなったのでしょう。はっしーの加入後も何かしらの悔しさや葛藤を感じるメンバーが大半のなか、ごっちだけはすんなり肩の力を抜くことが出来たのです。自分が最年長でよりによってうんと若いメンバーが入って来てもこういうふうに受け入れる感性を持つごっちは、本当にA.B.C-Zの守護神だし、こんなにデカくて深い器がいなくなったら終わりだと思います。今のところ表立った番長は河合くんあたりなんだろうけど、ごっちはやっぱり元締めであってほしいし、ウラ番張っててほしい!

それから、河合くん。「自分が一番悪者にならないといけない」と言う言葉に裏打ちされるように、自分の中での河合くんは孤独な人という印象があります。ステージでは仕切り役、裏方だと衣装制作や振り付けのサポート、ステージ構成など、グループへの貢献も目立ちますが、その分他のメンバーよりも産みの苦しみが大きく大変な思いをすることも多いのではと思います。そういう人って、ひとりだけ頭の中がみんなとは違っていて、ふとした時に他との距離を感じたりして寂しくなりがちではないでしょうか。ごっちも振り付けをしていてそういう気持ちになることもあるかと思うので、そういうところで河五の絆が深まるのでしょう。

はっしーは、たぶんメンバーで一番今苦しい人だと思います。常に兄貴たちとの実力格差を感じながらセンターでいなきゃいけないなんて、相当苦しいのではないでしょうか。そういう葛藤があるから、「4人は何でも言ってって言うんだけど、言えない」って、あの優しいお兄さんたちの中にいても思ってしまうのでしょう。センターという立場も、河合くんとはまた別の意味で孤独ですよね。ダイエットとか、メディア露出の際の表情や態度などを批判をする人もいます。ファンを心配させるのはよくありませんが、自分はあまり非難しようとは思わないです。まだ22歳。意味もなくこのグループにいるのではないし、完璧を取り繕おうとせず、もっともっとお兄さんたちに甘えて自分のやりたいことを試してもいいのではないでしょうか。何てったってはっしーには歌声という武器がある!はっしーに希望を持てて、みんな幸せだと思いますよ。

そして、とっつー。「自分の気持ちを言葉でうまく言えない子」だったとっつーがよく連載の仕事が出来たな~と考えると、いくら読書が好きでもアウトプットの力が弱ければその良さを人に伝えることも出来ないし、その辺はスタッフさんとの二人三脚でどんどん改善されて新たな強みに変わっていったんだろうなと思います。こんな特集まで組んでいただいたくらいだし、2年とか中途半端な時期に止めなくてもまだまだ需要はあったはずなのに、あえてここで止めてしまうという「奇行」を選択したとっつーですが、自分の中ではゆるぎない理由や道理があって、あくまでもそれに従っているだけなんですよね。顔がイケてるばっかりに、そういう不器用さをもどかしく感じる人も多いと思います。でも、今回みたいにここぞという時にしっかりツボを押さえた仕事をしてくれるとっつーはやっぱりスゴイ!中身だってちゃんとイケてる!

 あとは、塚ちゃん。塚ちゃんはその時にしている苦労をその時点で悩みはしながらも自分の中できちんと消化できるから、嫌なことも納得して感謝に変えて前に進めるんだろうなと思います。そこは福澤さんが仰っていたように、わからないまま先に進もうとはしない、ということなのでしょう。最後に体操の話をちょこっとしているのですが、そこが特に良かったです。Jr.時代からの地道な活動のひとつひとつをやり遂げてこれたのも、幼少の頃の体操(競技そのものではなく、日々の鍛練)の経験が大いに役立っているからですよね。

自分は塚ちゃんのアクロバットは大好きでも、その原点である体操競技そのものにはそれほど興味はなくて、それこそオリンピックなんかでやっとちゃんと観る程度でした。でも塚ちゃんの「とにかく自分と向き合ってイメトレをし、やるときはパッと発散する」という話を読んで、空手の形演武や中国武術の表演とか相撲にも通じる(この場合は自分だけではなく、相撲は取組み相手、演武表演は仮想の敵、もいますが)感じがして面白いなと思いました。特に相撲なんかは、以前力士のどなたかが、場所前場所中は取組み相手の技の特徴やクセを基に常に頭の中でイメトレをして、実際の取り組みのあの一瞬にすべてを出していくということの繰り返しだと話しておられたのが印象に残っていて、塚ちゃんの話ですぐにこのことを思い出しました。塚ちゃんから体操やアクロバットの話を聞けることがあまりないのですが、そのことを話す時の塚ちゃんは実に頼もしくて、アクロバットをする時と同じくらい好きだなと思います。今年はオリンピックが開催されますね。塚ちゃんにオリンピック関連の仕事が来るなら、ただの賑やかし要員ではなくて、ちゃんと体操の魅力や競技について話す機会があるような形であってほしいな。

それから、「表面的なものにとらわれない、内面を磨いていきたい」という話。ちょっと大袈裟かもしれませんが、これはアクロバットを含むパフォーマンスには必要なことだと思うんです。いくら体操経験もあって慣れていても、少しの気の緩みで事故につながる危険があることをステージで幾度となく繰り返すわけですから、やっぱり心・技・体じゃないけど、精神のバランスも大切です。そういう意味で、論語吉田松陰みたいな道徳的哲学的な本を読んで心の軸を保つのもひとつの方法だと思います。塚ちゃんは単純に人間力を深めるという意味でそういう本を読んでいるのでしょうけどね。

 

今のジャニーズのグループは解散がない状態です。ずーっと運命共同体。誰かひとりの不祥事、脱退などあろうものならグループごとヲタごとヘタしたら世間ごと巻き込んでの大事件に発展してしまいます。自分のことよりもグループのことを優先させるということは、ある意味自分の人生を半分以上犠牲にするようなものだし、それがどれだけ大変なことか、テレビに映る彼らを見ているだけの自分の想像など追いつくはずもありません。そうやって全部承知して頑張る彼らを応援する身として、ただ軽率で思慮の浅い言葉を並べたりバカにすることはしたくないと改めて感じました。

 

これだけじゃ物足りないとか言いつつも、5人についていろいろ思っていたことをさらに深めて考えることの出来た貴重な特集でした。ありがとうございました。