止まぬ独り言

ずっと茶の間の塚田担

「さくらの親子丼」 雑感

全話視聴したので感想を書きます。

 

・セットや登場人物のヘアメイク服装を含めた全体の雰囲気、それからこのドラマの提起する親子や青少年の問題という内容が、金八先生を彷彿とさせるなぁとずっと思いながら観ていました。

 

・8話という短い話数をもっと大切にしてほしかった。世の中にはこんなにいろいろ問題があるんだよと言いたい意図はわかりますが、肝心の九十九家の描かれ方が軽すぎたし、九十九家に限らず人の気持ちの変化が唐突でビックリすることが多かったです。恭子ちゃんのさくらさんに対しての幼い頃からの葛藤やさくらさんの悠平くんへの思い、俊ちゃんだって悠平くんとマブダチだったのに二人がどんなふうに仲良しだったのかとか、俊ちゃん自身がどんなふうにワルかったのか、さくらさんをどんな思いで支えてきたのか、そういう描写が全部セリフで済まされてしまっていたり、あるいは描写すらなかったりで、掘り下げてほしいところが意外とあっさりしていたのが残念でした。もし内容をもう少し絞っていたら、登場人物の心の動きももっと丁寧に描かれていただろうし、もっと感情移入出来たし、次を早く観たいと思えたかなと思います。

 

・父親の存在がどのケースもほとんど希薄。原作脚本の清水さんが取材をされてそういうこともお感じになったうえでのことなのだろうと思いますが、そんなに世間の父ちゃんたちは頼りになりませんかね。

 

・謎なのが藤波ネタ。まさかの御本人の出演シーンまであってそれは良かったのですが、なぜ藤波なのかが最後までわからずじまいでした。番組HPを見ると、確かにプロレスファンはいらっしゃったようですけどね。

 

・本来ならあってはならない社会問題を描いているので「いい話」という感想を持つのも違うと思うし、ましてや「感動」とか「泣ける」とかは全くなかったし、そうかといって自分には関係ないことでもそういう問題で困っている人がいるということは知っているから何か考えなくちゃいけない気持ちにさせられるしそういう意味では「重い」んだろうけど、突然俊ちゃんとか藤波が現れて笑えたりもするし、とにかく不思議な作品でした。

実際にさくらさんがやっているようなことはあまり現実的とは言えませんが、さくらさんの子どもたちとの距離の取り方はすごく良かったです。先入観もないし平等だし干渉もしないしでも言うべきことははっきり言う。ああいう上司がいたらいいなと思うし自分もああいう上司でいたいなという参考になりました。あと、さくらさんの生活スタイルというか趣味が自分とモロかぶりなのでそれに関するシーンはまるで自分を見ているようでした(笑)。

 

・塚ちゃんはあの少ない出番とセリフでよく役作り出来たなと思うし、その分台本をめちゃくちゃ読み込んだんだろうし、きっと頭の中はさくらさんでいっぱいだったんだろうなと思います。単独舞台もそうだしこの作品にしても、派手な見た目や明るさとは真逆の捉えどころがない何とも難しいテーマにぶつかることが多いようです。それだけ普段から何でもさらけ出す塚ちゃんの中の別の何かを引き出したいと感じる人が多いということなのだろうし、塚ちゃんもいつもそれに応えようともがきながら得体の知れないモノを自分のモノにしていきます。塚ちゃんの中で生まれた俊ちゃん。塚ちゃんの中で生きている俊ちゃん。俊ちゃんも立派だったよ。うっかり口を滑らすというきっかけを作って物語を動かしていたもんね。今は腕がなまってポンコツだけど昔はその腕一本でのし上がった無敵の総長だったはず!肉Tシャツは仕事への情熱の表れ!

それにしても久しぶりにドラマに出ている塚ちゃんを観れてうれしかったです。バラエティ番組とはまた違って役者仕事は本人の変幻自在が楽しめるのでいいですよね。来年は映画がありますからまた別の塚ちゃんに出会えます。茶の間の民の味方になってくれて本当にありがとう塚ちゃん。またね俊ちゃん。

 

ちなみに塚ちゃんが作った親子丼は雑誌の連載のが最初でウェブのが二回目でしょうか。番組のオリジナルレシピも美味しかったけどそっちのは試したのかな?

 

こうやって書いていても実は自分でしっくりきていなくてまさに雑感という文章で終始しましたが、塚ちゃんも「正解はない」って言っていましたし、これを感想としておきます。